自分の好きなものを組み立てる
自作以外にもDIYなど呼び方は様々ですが、いろいろなことに凝る方はその趣味に対して自分で作ることにたどり着きます。ゲーム関係の例でいえばゲーミングPCを自分で組み立てる方が多く見られます。
同様にアケコンを自作することも実は可能です。今までのコラムでも触れてきましたが、アケコンのパーツはそれぞれにある程度の互換性があり、その規格に沿えば一から好きなパーツを選び、組み立てることができます。
完成として販売されているアケコンを改造することに比べ、パーツに対する理解や作業工程に多少の難度がありますが、コラム記事をここまでお読みいただいた方なら大丈夫かと思います。
自作アケコンのケースについて
実際に自作アケコンを作るにあたっては、土台となるケース(エンクロージャーとも)が必要です。自ケース自体を旋盤や3Dプリンターで製作する方法も考えられますが、設備や高度な技術が必要となるためハードルが高くなってしまいます。(もちろん実際に作成する方もいます)
自作と名が付く以上はそこからやらなくてはいけないのでは?と思うかもしれませんが、自作PCと同様、土台となるケースは販売されているのでご安心ください。この記事では自作用ケースを使用する場合として説明します。
さてそのケースについて、主に通信販売で購入する形となります。内部構造が見えるアクリル製ケースが人気ですが、耐久性のあるステンレスや家具のような高級木材でつくられたものもあります。以前は海外のショップが製作しているものが主流でしたが、近年は日本国内でもケースを生産している所が増え、手を出しやすくなった印象です。
対応パーツを記載しているものは安心して購入できます。完成イメージを頭に思い描きながら選ぶと良いでしょう。
組み込むパーツ
ボタンとレバー(レバーレスタイプは除く)を選びます。特にボタンは通常のゲーム操作用とは別に、OptionやShareボタンにも30mm/24mmボタンを使用するケースがほとんどですので、必要に応じた数を確保しましょう。ちなみに必ずしも同じ商品のボタンで統一する必要はなく、ゲーム操作を行うボタンは反応の良いものを選び、他のボタンはあえて硬めのものを選ぶことで誤操作を抑えるということもできます。
もう一点、動作させるにはコントローラーの信号を送受信するための基板が必要です。Brookという会社からゲーム機対応の基板が販売されていますので、基本的にはこちらを使用します。
対応機種によりバリエーションがありますので、接続先のゲーム機に対応したものを選びましょう。現在の自作ケースはこのBrook基板用のネジ穴が用意されていますので、取り付けも容易です。
また、基板とボタンやレバーを接続するためのケーブルについても、あらかじめ色分けされてわかりやすく配線が組まれているものがBrookより販売されています。初めての方は同時に使用すると効果的です。
その他に結束バンドを用意しておくといいでしょう。
ATTASA SHOP取り扱いのケース
ATTASA SHOPでは現在、Arcade Stick Indonesia社(ASI)のケースを販売しています。シンプルな造りで初めての自作アケコンにおすすめのVM6、開閉機構や細かなチューニングが行えるVS1Rの2機種を用意しています。
また、共通して操作ボタンの数を追加できる特徴があり、好みに応じてレバー付きのアケコンにレバーレスの要素をプラスするような使い方もできます。オプションパーツも豊富ですので、理想の一台を作る礎にしていただきたい製品です。
製品マニュアルもWEB上で公開しております。購入前に見ていただければ、意外と簡単に作れることがわかるかと思います。
この写真はASI代表のWazwuz氏によるVM6ケースの作例です。市販のアケコンとは異なる独特のカッコよさがありますね。自作アケコンは正直なところ、市販のアケコンを改造するより手間もコストもかかりますが、それに見合った満足感は間違いなくあると思います。
また海外ではアケコンのビルダーともいえる職人がおり、芸術品のようなアケコンを組み上げています。凝れば凝るほどにどこまでも突き詰めていける世界です。
ATTASA SHOPは今後も自作アケコンケースやパーツなどを充実させ、皆様のアケコンライフのお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。