アケコン用レバーの種類とポイントについて
アケコン用のレバーは各メーカーから様々なものが販売されています。ボタンと並ぶアケコンの重要な部品ですが、それぞれの特徴はボタンに比べてさらに多岐にわたります。どのような分類があるのか見ていきましょう。
まず、構造上での大きな分類として、反発力の調整に使われる部品により、以下のように分けられます。
- スプリングを利用した標準タイプのレバー
- シリコン(グロメット)を利用した韓国レバー
なお、上のタイプのレバーは決まった名称がないため便宜上、標準タイプと記載しています。また、標準レバーの派生として、操作音を小さく設計した静音レバーもあります。この静音レバーを加え、3つのタイプの特徴について解説します。
1.標準レバーについて
最も普及しているタイプのレバーです。市販のアケコンや、ゲームセンターに取り付けられているものはほぼ標準タイプとなります。基本的には四角形のガイドがついており、複雑なコマンド操作に向いているタイプといえます。
握る箇所がボールトップという丸い形状なのも特徴です。ゲームを問わず、幅広いユーザーに馴染みやすいタイプといえるでしょう。もちろんカスタムすることでガイドやトップ部の形状を変更できます。
2.静音レバーについて
標準タイプをベースに、スイッチを中心に操作音を抑えて調整されたタイプのレバーです。見た目は標準タイプとほぼ同じですが、カチカチという音がなくなったため、家の事情により音を抑える必要がある方に需要が高いです。
実はオフ対戦でも意外なメリットがあります。ゲームセンターと違いアケコンを使った対戦会では横並びで対戦するため、コマンドを入力しているのがバレにくいことも特徴です。
3.韓国レバーについて
上記2つとは大きく性格の異なるのが韓国レバーです。バネがなくグロメットというシリコンゴムの反発力で支えられ、レバーがニュートラルに戻るまでが非常に速いのがポイントです。また、ガイドは円形に近く、ナスやバットトップという、握る箇所が細長い形状をしているのも特徴。
ステップ入力に強いため、主に鉄拳などの3D格ゲーのユーザーから高い支持を受け、本場韓国だけではなく日本でも人気が出てきているレバーです。
ATTASA SHOPの取り扱いメーカーからおすすめ商品をピックアップ
ここからは目的に応じて、ATTASA SHOPからおすすめ商品についてご紹介します。
商品紹介の前に1つ注意点を記載します。アケコンのボタンはある程度の大きさが決まっており、メーカーによって極端にサイズが変わることはありません。しかし、レバーは構造上厚みがあるため、レバーの種類とアケコンの機種の組み合わせによっては底面と干渉し、取り付けが行えない場合があります。
すべてのアケコンでの取り付け確認は行っていないため、こちらのページではObsidianを基準とした場合の取り付け可能なレバーを解説しますので、ご了承ください。
1.癖のない万能なレバーが良い、Obsidian初期状態と同じものが欲しい方
・三和電子 JLF-8YT-SK
三和電子は日本のゲームセンターで最も普及しているメーカーで、アケコンにおいてもハイエンドモデルでは標準装備されていることが多い人気メーカーです。
JLF-8YT-SKは、アーケード筐体やObsidianに標準搭載されているレバーで、おそらくアケコンのシェア率No.1の鉄板製品です。様々なレバーと比べるうえで、基準点として1つは持っておきたいアイテムです。
2.コマンドを正確に入力したい、ガード性能を上げたい方
・セイミツ工業×アタッサ コラボモデル LS-40D-01-H4
レバーを操作する感触を第一に考え、ゲームセンターの歴史を支えたセイミツ工業とアタッサの共同開発により生まれた製品です。軸受と架台の摺動部には通常のグリスは使用せず、ドライサーフという特殊コーティングにより、とても滑らかな操作となっています。
また、通常の四角ガイドをベースに上下左右(2468)方向に若干の段差を取り入れた変則四角ガイドを採用。真横で止めるといった操作が感覚的にわかりやすくなり、立ちしゃがみのガード方向切り替えにも力を発揮します。
3.今の操作感を保ちつつ、操作音を抑えたい方
・三和電子 JLF-8BYT-SK
三和電子製の静音レバーです。先に紹介したJLF-8YT-SKがベースになっています。
スイッチ部品を変更、反発力を高めることでJLF-8YT-SKの良さを損なわず、静音化を実現した製品です。静音レバーの中でもクセがないので、Obsidian標準搭載JLF-8YT-SKのフィーリングを保ちつつ、操作音を抑えたい方におすすめです。
4.流行の韓国レバーをまず体験してみたい方
・IST アルファレバー 49S
ISTは鉄拳の聖地ともいえる韓国のメーカーで、アルファレバーシリーズはその代表的なラインナップです。アルファレバー 49Sは、内部のグロメット素材が30という硬さに設定されており、これは韓国レバー全体で見た場合柔らかいタイプとなります。
初めての韓国レバーは、この49Sを選べば特有の硬さに戸惑うことなく、スムーズに移行できるでしょう。また、慣れてきたらオプション品でグロメットをより硬くすることも可能です。
5.1番プレミアムなレバーを試してみたい方
・Arcade Stick Indonesia ゴールデンレバー ジャパニーズセットアップ
Arcade Stick Indonesia(ASI)は、インドネシアでハンドメイドのプレミアムレバーを生産しているメーカーです。
ゴールデンレバー ジャパニーズセットアップは韓国レバーの基本設計をベースとし、日本のユーザー向けに標準レバーの操作感を取り入れた、まさに良いとこ取りの逸品です。また、あらゆる箇所が調整でき、自分好みのセッティングに作り替えることができるのも特徴となっています。